こんにちは、中学受験ブログを運営している “し~”(@x_shinov_x)です。
11月はいよいよ、親と塾の先生と入試前面談があり、来年に実際に入試を受ける志望校を決めていく時期です。
面談では、家庭で記入した「志望校リスト」を見ながら、親と塾の先生と一緒に子供の学力を照らして、実際の入試計画を詰めていきます。
しかし…
志望校決定を難しくする「関西入試統一日(≒入試解禁日)」
関西では1990年代ごろから中学受験が盛り上がってきて、1人の受験生が他府県にまたがって複数の学校を併願受験をするようになります。そうなると中学側は、入試の合格者が何人くらい入学するか予測がつきにくく、入学者の獲得が困難になります。そこで、2002年、関西の「私立中学校連合」は話し合い、2006年に、近畿圏(2府4県)での「関西入試統一日(≒入試解禁日)」の取り決めができあがりました。
例年、大学センター試験と同一日に設定されており、1月14日か15日か16日あたりの週末スタートです。
関西の中学側の都合で決められたこの「関西入試統一日」。受験生にとっては、身体的にも心理的にも、過酷な中学受験をさらに過酷にしています。
その理由は、関西の人気私立中学の多くが、「1月15日・16日・17日」の3日間に入試日を集中させているため、受けたい志望校の入試日が重なり、受験生が自由な組み合わせで併願受験できないんです。
また、「午後入試」というものもあり、多くの受験生は、「1日2校受験」、午前中に学校①入試→移動→午後に学校②で入試と、1日で2校の入試をこなします。精神的にも体力的にも相当追い詰められます…。
この「関西入試統一日」を踏まえて、子供の偏差値(学力)を軸に志望校を考えた場合、おおよその受験パターンは決まってきます。
志望校の選び方は以下の3種類にカテゴライズします。
②“真の”志望校…偏差値が合格を狙える圏内で、通いたい学校。
③お守り校…偏差値としては合格が確実
中学受験で重要なポイントは、たった1つでもしっかり合格を勝ち取るに、①②③をバランス良く配分する必要があります。①だけだと無謀だし、③だけでも伸び代がありません。もちろん「志望校は〇〇だけ!」という強い気持ちを持つ子供はいますが、そこは親が冷静になって、中学受験がどういう形で終わりたいかをよく考えた方がよいですね。「受けた入試がすべて落ちる=全落ち」は、実際にしばしば起こるらしいです…。
そして、「関西入試統一日」を見て、日程的に入試を受けられるかを調べる必要があります。たとえば、灘1日目と大阪聖光学院は同じ15日だから受けられないし、灘2日目と清風南海は受けられない、といった感じです。ここが悩みどころです。
灘中を“チャレンジ校”に据えた「プランA」
子供の学力はまだまだ合格を確信できるレベルではなく、非常に不安定ですが、本人の3年間の頑張りを考えると、1番行きたい学校を受けさせてやりたい(それでダメでも子供が納得がいく)と考えるのが親の気持ちなんですよね。
チャレンジ校はそんな感じです。
チャレンジ校を灘中とすると、必然的に以下のようになります。
②“真の”志望校… 東大寺、西大和
③お守り校… ✖️ まだ決められない…
これをカレンダーに並べるとこうなります。()内は偏差値
前受け | 1月15日(土) | 1月16日(日) | 1月17日(月) | 後受け |
1月8日 北嶺 (59) 1月9日 愛光 (62) | 灘1日目 (71) | 午前 灘2日目 (71) | 東大寺 (67) | 20日 洛星(専) (62) |
午後 西大和 (65) |
こんな感じ。
よくないですね…。
まず、偏差値で10〜15マイナスくらいが妥当とされている”お守り校”がまだ決められません。
そして、16日の午前午後にダブルヘッダー。でもこうするしかないんですよね。
ちなみに「前受け」といって、「入試統一日」と関係がない、つまり関西でない中学を、腕試しと本番の慣れを兼ねて、前哨戦として受験します。これが1月初旬。
次にいよいよ「関西入試統一日」初日の15日はチャレンジ校の灘中。
これを選択すると、同じタイミングで入試がある大阪星光学院を受けることができません。2日目、3日目と、屈指の難関校である西大和・東大寺と続きます。
そう、このプランは、「全落ち」のリスクが高い、かなり強気のプランです。
ひとまず今回の塾との面談にはこのプランAで臨むことにします。
でも、プランBを用意していないわけではないです。ウチの子、小6兄の学力が伸びなかったり、メンタルやられて低下したときのプランです。目標を下げることは受験生のモチベーションに強い影響があるので、ウチでも子供には見せていません。
(でも、実質的には軌道修正は難しく、ここまで来たらプランAの一択なんですが…)
灘中をあきらめて、チャレンジ校を東大寺にした「プランB」
前受け | 1月15日(土) | 1月16日(日) | 1月17日(月) | 後受け |
1月8日 北嶺 (59) 1月9日 愛光 (62) | 大阪星光学院 (64) | 午前 清風南海 (63) | 東大寺 (67) | 18日 清風 (57) |
午後 西大和 (65) |
灘中は関西で別格に難易度が高く、問題が特徴的なので、チャレンジ校から外すことはこれまでやってきた対策が徒労になるとの心理的ダメージが大きいため、なかなか選択しにくいのですが、学力が足りなければランクを下げないと仕方ありません。
②“真の”志望校… 大阪星光、西大和
③お守り校… ✖️ 清風? まだ決められない…
まず、「入試統一日」の初日に灘中に変えて、大阪のトップ校 大阪星光を据えます。翌16日はやっぱり2本立て。まだ入試日程が出ていないのでこの2校受験が可能かは要確認ですが、今のところこうします。そして17日は本命のチャレンジ校、東大寺。
小6で灘中を目指した後遺症として、”社会科を捨てる””学校ごとの対策が不十分”ということがあり、偏差値が少し下がるとしても決して楽観できないプランです。
プランBも“茨の道”なんですよね。
(おそらく塾の先生は、直前変更による絶対におすすめしないプランです)
最後に…
他にも関西には、洛南、六甲学院、桐蔭、高槻、同志社香里など…良い学校がたくさんあり、どこまで志望校としての選択肢を広げるべきか、迷います。11月の面談で塾の先生と相談したいと思います。
また、面談の結果についても、こちらでお知らせできればと思います。
今日もありがとうございました。
またお会いしましょうね。
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