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【中学受験】中受の親がマンガ「二月の勝者」を必ず読むべき5つの理由

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こんにちは、中学受験ブログを運営している “し〜”(@x_shinov_x)です。

今回は、中学受験に突入している親、中学受験を少しでも考えるお父さん、お母さんに、必ず読んでいただきたいマンガをご紹介します。

それは、「二月の勝者-絶対合格の教室-」です。

基本情報
作者: 高瀬志帆
出版社: 小学館
掲載誌: ビッグコミックスピリッツ
連載: 2018年1月〜
巻数: 既刊12巻(2021年8月現在)
中学受験界に現れた最強最悪の絶対合格講師
【ストーリー】
2020年の大学受験改革を目前に、激変する中学受験界に現れたのは
生徒を第一志望校に絶対合格させる最強最悪の塾講師・黒木蔵人!
受験の神様か、拝金の悪魔か? 早期受験が一般化する昨今、
もっとも熱い中学受験の隠された裏側、合格への戦略を
圧倒的なリアリティーでえぐりだす衝撃の問題作!

そして、実際に、小6の中学受験真っ只中の私、管理人し〜が考える、
このマンガを読むべき理由はこの5つ!

【1】中学受験 大手学習塾ビジネスの“闇”がよくわかる
【2】中学受験生の家庭で起こる“狂気”がよくわかる
【3】中学受験で独特な“勉強”や”偏差値”への誤解が解ける
【4】中学受験の1年のスケジュールがよくわかる
【5】中学受験家庭は”ウチだけじゃない”と癒される

ここからは5つのポイントをひとつずつご説明します。

【1】中学受験 大手学習塾ビジネスの“闇”がよくわかる

このマンガがユニークなポイントは、受験生目線ではなく、中学塾・塾講師の目線から物語が語られていることです。


(C)高瀬志帆/小学館

学習塾は”サービス業”であり、合格請負人ではないという実態が明らかにされます。


(C)高瀬志帆/小学館

学習塾は受験生には「面白くタメになる授業」を提供し、親には「難関校・有名校 合格=子供の明るい将来 という夢」を提供するサービス業。

お客様は受験生ではなく、実際に高額なお金を払う“親”であり親からどれだけお金を引っ張り出すかというビジネスが中学受験学習塾です。

中学受験において、専門の学習塾に通うことはほぼ絶対不可欠な条件となっている事実。

難関・有名中学校も学習塾の存在を前提とした構造となっています。

塾が行う日々のテスト・模試で、受験生のランク別クラス分けや席順を変えることで競争に駆り立て、志望校合格に向けて、とてもとてもシリアスな緊張感を強いられます。

そんな中学受験の”闇”、学習塾の”闇”が、赤裸々に描かれており、中学受験まっただなかの親、中学受験を検討している小学低学年の子供を持つ親にとって必読な情報が満載です。

【2】中学受験生の家庭で起こる“狂気”がよくわかる

このマンガのもうひとつのユニークなポイントは、今までほとんど扱われてこなかった”小学生の受験勉強”を描いているところです。

これまで多くは大学受験モノであり、主人公が高校受験生や高校教師でした。

しかしこのマンガでは、まだ心も体も成長していない小学6年生と、子育てに熱心な親の家庭がたくさん紹介されています

中学受験では、大学受験をも超える勉強量を、自分で自分をコントロールできないまだ小学生の子供が取り組むわけで、親が深く深く関与するんですが、そこで生じる子供の精神の混乱や、親の動揺がリアルに描かれています。


(C)高瀬志帆/小学館

実際、私の家庭が覗かれていたかと思うほどの”あるある”がたくさん描かれていて、とても細やかな取材を重ねられていることが伺えます。

中学受験を終えられた親がよくいうコメントに、「あのときは自分じゃなかった」があります。作中でも語られていますが、中学受験生の親は小6の1年間、”狂気”の親と化します。


(C)高瀬志帆/小学館

これは、実際に中学受験生の立場の親にならないと実感がわかない表現かもしれませんが、「子供の努力をなんとか報われるものにしてやりたい」という子供への愛情が深ければ深いほど、”狂気”に取り憑かれてしまうリアルな実態がよくわかります。

【3】中学受験で独特な“勉強”や”偏差値”への誤解が解ける

自分自身に中学受験の経験がある親は比較的少なく、高校受験、大学受験の経験を持つ親がほとんどです。

そんな親は、子供の中学受験においても、自身の高校受験・大学受験の経験に基づいた考えやアドバイスを子供へしがちです。しかし、中学受験は高校受験・大学受験とまったく別物であることを、このマンガで理解することができます。

親の経験に基づくアドバイスはまったく役に立ちません。

特に、偏差値は、特殊です。


(C)高瀬志帆/小学館

中学受験をする子供が全体の5%、東京では20%と特殊な層なので、「偏差値50」は決して小学生全員の偏差値ではなく、非常に偏った受験生だけが母集団の偏差値なので、実際の偏差値に換算すると「60〜70」

つまり、受験生である子供はかなり頑張って勉強しないと偏差値が上がりません。

また、勉強についても、小学校の出席数や調査書と受験の関係や、親子で二人三脚の家庭学習のあり方は中学受験ならではのものです。

それらを中学受験、特に小6に突入する前に知ることはとても重要な理解となります。

【4】中学受験の1年のスケジュールがよくわかる

4月から6月での基礎学力づくり、夏休みの基礎学力の定着と苦手克服、9月以降の過去問攻略や志望校対応、そして、関東では明けて2月、関西では1月に入試日を迎える大きな流れが俯瞰できます


(C)高瀬志帆/小学館

クラス替えや、志望校選定、偏差値の悩みや、家庭崩壊など、いつどんなトラブルが起こるのかも、さまざまな事例をもとに取り扱われていますので、大変参考になります。

【5】親として、家庭内トラブルは”ウチだけじゃない”と救われる

劇中では、受験生である子供の葛藤や、友達とのケンカ、親の混乱など、さまざまな家庭内トラブルが扱われていますが、実際の受験生の親としては、そのひとつひとつに共感できるところが多いです。本当に身に染みます。


(C)高瀬志帆/小学館


(C)高瀬志帆/小学館

その一方で、「あ、ウチだけじゃなかったんだ」と安心したり、客観視することで冷静になって、実生活において子供に対して感情的なってしまう場面でも理性を保つことができます。

親は、塾に送り出した後の、通塾の道中や、塾のクラスで友達や先生と起こっていることをなかなか直接見ることができませんので、その場面を描写しているこのマンガは貴重です、

 

以上、マンガ「二月の勝者-絶対合格の教室-」を読むべき理由5つをご紹介しました。

前もって「中学受験を予習しておくこと」、つまり情報を理解しておくことは、トラブルに遭っても、正しい判断力と行動を選択することができます。これは、このマンガを読む大きなメリットです。

興味をお持ちになられましたら、ぜひ第一巻だけでも試しに、なるべく早めに読まれることをオススメします。

「二月の勝者-絶対合格の教室-」各1〜5巻

「二月の勝者-絶対合格の教室-」全12巻セット

「二月の勝者-絶対合格の教室-」関連本

 

ご参考になりましたら幸いです。

また会いましょう!

 


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